ペンタックスK-x と富士フイルムX-E2(2)

前回(http://www.wintryblasts.com/article/?p=469)の続きです。

総じてペンタックスK-xの解像力はレンズに左右されます。
イメージセンサーが35mmより小さいAPS-Cはレンズの中央部分を使うことになりますので、古いレンズでも周辺部分の解像力がそれなりに高いはずなのですが・・・

とはいえ、K-xはトーンがきつくなくて自然な感じが気に入って使っていました。
当時、良い単焦点レンズを装着した時には満足する写りで高級機にも匹敵すると感じるほどでした。

しかしキットのズームレンズや少し解像力の劣るオールドレンズを使う時には不満が隠しがたくなってきました。
そんな時に富士フイルムからレンズ交換式のXシリーズが発売されました。

昔はNikon F90を使ってポジフィルムで仕事や趣味の写真を撮っていましたが、良く使っていたフィルムが「プロビア」。
そのフィルムと同じカラーモードがあって、近い色が出せると知り、魅力を感じていたところに、X-E1からモデルチェンジして発売されたのがX-E2でした。
一眼レフより軽くスナップするには最適で、フジノンの標準レンズ作例も素晴らしく、解像力とトーンに魅せられて購入してしまいました。

特に距離を歩いて撮影するスタイルでは機材の重量が厳しくなってきたところで、富士フイルムがXシリーズを発売していなかったら今ごろレンジファインダーでフィルム撮影をしていたかもしれません。

ではキットレンズであるXF18-55mmF2.8-4 R LM OISの作例から。

20131205_Sendai_4 Shiodome parking lot 20131129_4Kanayama

良いズームレンズというのは使う場所を選ばない。
解像力も十分に高く、カメラの性能もあいまって自然で素晴らしいトーン。
K-xも高感度に強いカメラでしたが、その上をいく高感度性能のおかげで夜景も苦になりません。
この上のXF16-55mm F2.8 R LM WR(長い名前ですね・・・)は、どれほどのものか非常に気になってしまうほど良いレンズです。

しかし単焦点ではどうなのかという誘惑に負けてXF27mmF2.8を購入してしまいました。

Auto Repair Shop NADYA PARK 2 Glass

XF18-55mmと比べて更に切れ味が増した観があります。
ぼかして撮っても良い質感、トーンも素晴らしい。
何よりパンケーキレンズで軽いこともあって常用レンズとなっています。

さて、X-E2のトーンなのですがレンズが良いこともあって、ペンタックスのようにレンズによって違いが大きく出ないように感じます。
フィルムのカラーが良く出てくれるので忠実な再現色というよりは富士フイルムの考えるトーンが出ていると思います。といっても不自然というわけではなく自然なのだけど味付けがされているといったところでしょうか。

K-xの作例を見ているとキットレンズなどでは少し薄く感じたり、古いレンズではコントラストがきつく感じたりしますが、そういったことがX-E2ではない。今はX-E2が自分にとって丁度よい色味なのだなと思います。

ペンタックスのオールドレンズでも解像度に定評にあるSMC PENTAX 28mm F3.5をX-E2購入時に手に入れていたので撮影してみました。

Tokyo St.1 At Nagoya station Subway entrance

ほんのちょっと青が濃い気もしますが、気持ち程度でしょうか・・・
解像力はXF18-55mmと同等といったところなので、積極的に持ち出すことなく防湿庫が居場所になっています。これが同じKシリーズのSMC PENTAX 35mm F3.5ですと青が極端に濃く、解像度は低めとなります。

という訳でX-E2はフィルムモードを使い分けることでその場での色補正がしやすいのでオールドレンズの出番は少なくなりました。今後は最近になって手に入れたフィルムカメラのペンタックスLXで使う予定です。

標準ズームを使っても単焦点を使っても解像力はK-xより上に感じます。
これは単純な画素数よりも富士フイルムの絵作りに秘密があるような気がしています。

さて味のあるレンズとなるともう少し極端な方向に振らないと面白くなさそうです。

重量も含めて、こんなラインナップが揃ったら面白いかなと思っているのが下記のレンズです。

・XF18mmF2.8 R
・XF27mmF2.8
・フォクトレンダー NOKTON classic 40mm F1.4 SC (Mマウントアダプター)

 

しかしこの後になってレンズ1本に絞り込みたいと思うようになりましたので次の記事に続きます。

 

カテゴリー: 写真とカメラ   パーマリンク

コメントは受け付けていません。